脳梗塞、脳出血というと高齢者のものという先入観がありますが、回復期病棟には40・50代の人もたまーに入院してきます。梗塞や出血の部位にもよりますが、若い分健側の力は強いですし、嚥下機能もあまり落ちていないことが多かったり、リハビリも比較的回復が早かったりします。ただ、やはりそれはあくまでも高齢者と比べたら…ということ。健康な人たちとは比べるまでもありません。

 

40代50代というと世の中では働き盛りで、子供が小さかったり、ローンを抱えていたりという年代です。介護が必要かとかよりも、仕事への復帰ができるのかとか、今後の生活はどうなるのかという問題の方がきっと大きくなります。麻痺だけならデスクワークへの希望がありますが、梗塞や出血の程度や部位によっては認知機能の低下や記憶力低下、失語などが見られる場合があります。そうなると、仕事復帰はかなり厳しいものとなるので、ご本人もそうですが、ご家族の不安やストレスは計り知れないものがあると思います。もちろん、高齢の方でももちろん今後に不安はあると思いますが、働き盛りの大黒柱の脳梗塞・脳出血での入院ですよ?入院期間は長いし、退院した後にも問題は山積みだし。考えるだけで恐ろしいです。

 

あと、最近の未婚率が上がっていることを象徴してか、独身で、若いのに脳梗塞という人も入院してきたことがあります。そうなると当然、ご両親やご兄弟に負担がのしかかっています。一人暮らしに戻れるくらい回復すればいいですが、一人暮らしはかなりハードルが高いので大変です。戻れない場合は次に行く施設や病院を探したりしないといけません。私はまだあたったことはありませんが、身寄りがいない方も中には絶対にいると思いますが、そういう場合はどうするのかしら?まだ回復期の経験が浅いのでわからないけれど、きっともっといろんな難しいケースがあるんだろうと思います。

あと、若いと介護保険も申請が厳しかったり、あまりサービスを受けられなかったりするようで、介護申請だけでなく、身体障害者手帳も申請したりと色々手続きが必要となったりするようなので、ご家族は行政的なことにも色々振り回されることになるようで、肉体的にも精神的にもかなり大変だと思います。

 

ご家族のご苦労もそうですが、若い患者さんの場合は病院生活での問題点もたくさんあります。そもそも回復期病棟は他の患者さんとのふれあいが一般病棟よりも確実に多いところ。食事もみんなで食堂でとり、風呂も脱衣所で何人もいる中で脱がないといけません。それに、まわりの患者さんは高齢者ばかり。なかなか会話も弾みにくいだろうし、臭いや音も気になると思います。きっと、あまり仲のよい人も作れず、孤立してしまうことも多いのではないかしら。レクリエーションの時間なども病棟で用意されていますが、みんなと一緒に歌ったり体操したりなんて、若い人には恥ずかしいですよね。

 

私のおじも60代で脳梗塞で倒れて、施設に入っていましたが、レクリエーションに対して「あんなのは老人のやるもの。面白くないし、恥ずかしくてやってられるか!」と拒否していたと聞いています。60代でも馴染めないものを40・50代が馴染めるわけがないですよねー。 そんな肩身の狭い入院生活が6ヶ月くらい続きますから、きっとご本人も相当不安とストレスが溜まると思います。

 

もし、今、うちの旦那が脳梗塞で倒れたら・・・。次男君はまだ2歳。長男君だってまだ小学生です。ただでさえこれからお金がかかるのに、医療費ものしかかってくるので、まずはもっと給料をもらえるところで常勤で働かなくちゃいけないですよね。親の援助も望めない中、夜に子供を置いていくわけにはいかないので、夜勤はできません。それだと給料はあまり高くないから、ローンを払い続けていけないかもしれない。そうなったら、家は売ることになります。子供の進学だってどうなることやら…とここまで書いてきて、そもそも旦那の病状を心配していない自分の薄情さにびっくり。まぁシュミレーションなので、そこは見逃してください。でも、大黒柱を失った時、それくらい金銭面や生活面での不安が大きいってことですよね。(開き直る。)

 

その時にならないと自分がどう動くか、どう思うかはわかりません。でも、若いと思っていた自分ももうアラフォーです。何が起こってもおかしくない年代に入ってきたんですよね。人事と思わずに、色々な事態に備えなくてはいけないし、心の準備をしなくちゃいけないんだなぁと思います。とはいえ、すぐ忙しさにかまけて忘れてしまうんですけどねー。


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