今まで勤めてきたVIP病棟でも内科病棟でも、年末年始には患者さんは出来るだけ退院するっていうかさせるもの。もしくは外泊をするものっていうかさせるもの。という認識がありました。そりゃそうです。検査も出来ないし、当直医対応だし、患者さんも帰りたいだろうし。

 

ガラガラの病棟で、検査もなく、手当ても出るからとにかく独身者には正月前後の勤務はラッキーそのもの。時々外泊で具合が悪くなって帰ってくる人はいますが、それ以外は平和。

 

なので、大学病院時代は地方出身の人も多かったので、新幹線や飛行機が混まない時期に里帰りしておいて、正月はがっつり働くっていう人が多かったです。

 

私は正月は働きたくないので出たことはないけど、患者さんと紅白見たり、まったりしたお笑い番組見ちゃったり、それはそれはのんびりで楽しいひとときみたいです。

 

でもね、今回働いている回復期病棟の年末年始はちょっと違うようです。

 

回復期病棟は主に脳梗塞・脳出血などの脳血管系と大腿骨転子部骨折や大腿骨骨折などの整形系の患者さんとに分けられます。

 

整形系の患者さんは麻痺があるわけでもないし、ある程度動ける人がほとんどなので、外泊することが出来る人も多く、家族もウェルカムな感じなのですが、脳神経系の患者さんとなると、そのハードルが一気にあがります。

 

脳神経の患者さんは、麻痺があったり、失禁があったり、失語があったり、不穏があったり、また食事形態に気をつけないといけない場合も多くあります。でも、お家で待っているのも同じく高齢のご家族だったりするので、そう簡単に外泊されても困っちゃうという方が多いんでしょうね。

 

患者さんが可哀想って思っちゃうけど、同じ立場なら私も困るだろうなぁと思うので、仕方ないことかなと思います。経鼻栄養の患者さんとか無理だもの。なので、外泊できるのは麻痺の少ない、動ける方のみ。

 

実際、整形の患者さんが退院後自宅に戻る人がほとんどなのに対して、脳神経系の患者さんは退院後自宅に戻れずに施設に行く患者さんもいますし、最終的に自宅に帰るけど、他で更にリハビリをしてからという方たちもいます。

 

脳神経系の患者さんでも自宅に帰られる方も多くいますが、麻痺の程度によっては自宅の改修が必要だったり、介護の人手や物品の確保が必要だったり、家族の教育が必要だったり、在宅サービスの調整が必要だったりと、退院へのアプローチも整形の患者さんとは違っていくつもの関門を潜り抜けなければなりません。

 

長期の入院と思って悠長に構えてると、退院の時に大変なことになるみたいです。そうやって退院ですら大変なのに、その途中で外泊なんて、そりゃきついですよ。

 

なので、普通の病院でのクリスマスあたりの退院ラッシュや年末年始の外泊ラッシュは回復期病棟ではあまりないんですって。

 

患者さんがあまり帰らない。外泊もしないとなれば、必然的にスタッフの業務量はいつもと変わらないわけです。元旦以外はリハビリもガンガンに入るし、普通にお風呂も入れてるし、入院や検査がない分楽なだけで、日勤スタッフもあまり減らされることもない様子。

 

病棟勤務ってこういうところが本当に大変です。私はパートだから大晦日から3日まではお休みできるけど、常勤さんはそうはいきませんしね。常勤へのハードルは高いなぁ。


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