私の働く病棟はリハビリを主に行う回復期病棟です。今まで働いてきた病棟と決定的に違うのは、病棟内で人が亡くならないこと。

 

4年前に働いていた病棟なんて、大部屋は一般的な内科の患者さんで個室に血液内科の患者さんがいるような病棟でしたが、入職2日目に部屋に行ったら患者さんの呼吸が止まってて、救急カート出動しましたし、朝行ったら詰め所に誰もいなくて救急カートも無いから慌てて急変のお部屋を探すとかも何度かあったし、徐々に落ちていって亡くなる方から急変でなくなる方まで、働いていた2年間で何人もお見送りしました。新人時代の病棟だってそうです。泣きながら何人もお見送りしました。

 

「1人亡くなるとあと2人は続く。」病院あるあるですよね。「三途の川を渡る舟は3人乗りだから、仲間を連れて行く。」って、新人時代に東京で教えてもらったんですけど、地方でもやっぱり言われていたので、全国的なんだなぁと思ったものです。

 

それがね、今の病棟では2ヶ月近くいて、亡くなった方はいまだゼロ。急変した方はいましたが、すぐに、対応が出来る急性期の病院に搬送するようになっているので、最期まで病棟で診ることはありません。

 

下がるどころか、むしろ、患者さんは徐々にADLが上がっていく人がほとんどで、経管だった方が徐々に食べられるようになり、食事や水分のトロミが減っていったり、歩けなかった人が歩けるようになっていったり、車椅子を自操できるようになったり。それが出来なくても、ベッド車椅子間の介助量が減ったり。やっぱりこれってうれしいです。

 

もちろん、麻痺があったりしてみんな苦しんで悩んでいるし、入院は長いから金銭面でも大変だし、家族もたくさん悩んでいるので、回復期特有の難しさや介入の仕方を気をつけなくてはいけないこともたくさんあります。

 

病室から出て、他の患者さんと触れ合うことも多いので、いざこざがあったり、他の人と比べてしまって自信をなくしたり、焦ったり。それになかなかADLがあがっていかない人もいますから、回復期看護が楽ではないのは確かなのだけど。

 

でも、働いていて、人が亡くならないのは本当に気が楽です。患者さんが亡くなると、やっぱりがっくりくるんですよね。無力さを感じると言うか。爽快感のある臨終に立ち会ったことってないもの。

 

なので、今の病棟は時給はすごく安いけど、あのお見送りの時の想いを感じなくていいと思うと、ちょっとは安くてもいいかなって私は思ってしまいます。


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