つい先日、私よりも半年くらい早く入った常勤の人から、「毎日のように同じような業務でつまらなくないですか?」と聞かれました。

 

私はみんなよりも早く帰るので、今のところ部屋持ちはしていません。その人はずっと急性期でバリバリに働いてきて、子供が生まれて回復期の病院に来た人です。「ここ、やりがいなくないですか?なんかこの病院じゃつまらなくて。時間がもったいない感じがするから病院移りたいんですよね。」と言うんです。

 

「やりがい…。」正直、この3・4ヶ月間、考えていませんでした。病棟になじむことと事故を起こさずに安全にという以外は、子供のこと、帰ってからの家事のこと、銀行や役所関係のことなどなど、仕事以外のことにがっつり気を取られていたことに気づきました。

 

久々に病棟ということもあって、患者さんと触れ合えるのが楽しかったですし。急変とかあると興奮状態になって、帰ってから家事モードじゃなくなってしまうので、今の病棟はそういうこともなく、心も体も楽だからラッキー!くらいの気持ちでおりました。恥ずかしい。いつからやりがいとか気にせずに働くようになったのかしら。

 

振り返ってみると、大学病院勤務の時は病棟では日々患者さんのQOL(あー、懐かしい。クオリティーオブライフ。あの頃プラン立案の時に何度書いたことか!)をあげるため…あと、怒られないために、必死に働いていました。看護計画もガリガリ書いて、ケアにたくさんの時間を割き、患者さんに感謝されたりして、確かにやりがいも感じていました。

 

外来は患者さんとの密なやりとりはなかったですが、呼吸器内科は私なりにアセスメントして外来を回したり、先回りして処置の準備したりしてやりがいあったけど、科によっては事務さんで十分っていう仕事ばかりで、その時は体は楽だけど確かに面白くないと思っていました。私の仕事って何なの?って虚しくなって。この頃はやりがいとか考えて仕事してたってことですよね。

 

でも、多分、次がいけなかった。大学病院を辞めた後の暇なクリニック時代。やりがいは皆無。1時間以上かけて通勤して、1人の患者さんだけ採血して、あとはひたすら3時間くらいただ座っていなくてはいけなかったんだけど、先生に「雇って」と自分から言っちゃったこともあるし、とにかく時給がすごく良かったので、辞めるのがもったいなくて。

 

とはいえ、そのクリニックは予約制でお休みが多かったのであんまり稼げなくて、他のクリニックや派遣も掛け持ちしていましたけど。案の定1年足らずでクリニックは閉院してしまいましたが、「やりがいがないと働いている意味はない!」という初々しい気持ちをあのクリニックに置いてきちゃったのかもしれません。

 

地方にいた時、長男君が3歳になる時から働き始めた中規模病院の内科病棟は、日々忙しく、大学病院で医療行為をあまりさせてもらっていない分、技術的にも勉強になることがたくさんあり、充実感がありました。

 

ただ、急変やすごいバタバタすることも多くて、家帰っても家事が手につかないというか、興奮状態になっちゃって精神的には良くないなーと思いながら働いていた気がします。それに、ここに就職しようと決めた時は、近所だし、託児所があって、パートで雇ってくれるからっていう理由だけで決めたので、結果的に充実してただけで、別にやりがいとかあまり求めていなかった気がします。

 

で、現在。回復期病棟は患者さんはある程度動ける人も多く、まったく動けなくても日に何度も車椅子に乗せるので、ベッドに寝かされたままの人は基本的にはいませんし、点滴の人もほとんどいません。バルンが入っている人も少ないです。そもそも医療行為が少ないです。

 

私の仕事は基本フリー業務。口のリハビリをしたり、経管栄養の準備や全介助の人のマウスケア、検査出し、トイレ介助やコール対応。基本穏やかです。風呂担当や検査や他科受診が多い日でなければ、時間に追われて必死に何かすることはあまりありません。

 

改めて、やりがいはあるか考えてみると、今までの病棟と比べると医療行為も少なく、看護計画を5個も6個も立案することなどもなく、介護色が強いので確かに微妙な時もあるのかもしれません。でも、クリニックや外来の時と比べると、こっちの方が何倍も楽しいし、充実感があります。

 

回復期病棟は患者さんが動ける人も多いし、必要以上に介助してはリハビリにならないので、見守らなくちゃいけないという場面も多く、治療に専念できるように献身的に看護するという感じではありません。また、看護師がこの変化を見逃さなかったから命が助かった!みたいなのも少ないです。それよりも他職種が関わるので、各職種の調整をしていくことが大事になります。

 

なので、人によってモチベーションが上がらない要因になってくるのかなぁと思います。でも、最近ショートカンファに参加する機会が増えて、先輩方の発言を聞いていると、回復期看護はもっと色々考えて患者さんと関わらなくちゃいけない、奥深いものなのだなぁと感じます。ただ介助しているのではなく、そこにアセスメントがないと看護にならないのだなぁと。

 

人によってやりたい看護は違いますし、家庭環境や将来への考え方も違うから、仕事に何を求めるかはそれぞれ違うんですよねー。働いてみないとわからないところあるから、難しいですね。

 

さて、4月から16時上がりから17時上がりに変えた時、私も多分部屋持ちが始まります。その時に物足りないと感じるのか、やりがいを感じるのか、さてさてどっちでしょう。


↓励みになります^^